FileMakerで作るお問い合わせフォーム(第2回)データベースの作成

概要

チュートリアル第2回の今回は、フォームから送信されたデータを保存するためのFileMakerデータベースを作成します(前回の記事はこちら)。具体的な流れは以下の通りです。

  1. データベースの作成
  2. データベースのセキュリティ設定
  3. データベースのアップロード

なお、Claris FileMaker CloudとClaris FileMaker Serverでは内容は若干異なります。環境に合った内容をご覧ください。

データベースの作成

FileMaker Proを起動し、ファイルメニューから新規作成…を選択します。

新規を選択して作成を選択します。

データベースを新規作成

下記のフィールドを追加します。フィールドタイプは全てテキストとします。

  • 会社名
  • 氏名
  • メールアドレス
  • 種別
  • 内容
  • IPアドレス
  • ユーザーエージェント
フィールドを追加

レイアウトは適当に整えます。

レイアウトを整える

種別フィールドのコントロールスタイルはラジオボタンセットとし、categoryという名称の値一覧を割り当てています。値一覧の値は「開発」「コンサルティング」「その他」としています。

セキュリティの設定(FileMaker Cloud)

ファイルメニューから管理>セキュリティ…を選択してセキュリティの管理を開きます。次に、認証方法:Claris ID – {組織名}にします。

セキュリティの管理

作成するアカウント

今回利用するアカウントは以下の2つです。

  • 管理用アカウント: FileMaker Proを利用してデータの閲覧やデータベースの管理を行う
  • Web用アカウント: FileMaker Data APIを利用してWebのフォームから送信されたデータを保存する

管理用アカウントの設定

  1. 新規を選択してアカウントを追加します
  2. グループまたはユーザ名: を選択します
  3. アクセス権セット:[完全アクセス]に変更します
  4. 鉛筆アイコンを選択します
アカウントを追加

管理用アカウントはFileMaker Proを利用してデータの閲覧やデータベースの管理を行うことが目的ですので、FileMaker ネットワークによるアクセス (fmapp)にチェックを追加します。

拡張アクセス権の設定

Web用アカウントの設定

  1. 新規を選択してアカウントを追加します
  2. グループまたはユーザ名:を選択します
  3. アクセス権セット:[データ入力のみ]に変更します
  4. 鉛筆アイコンを選択します
アカウントを追加

Web用アカウントはFileMaker Data APIを利用してWebのフォームから送信されたデータを保存することが目的ですので、FileMaker Data API でのアクセス (fmrest)にチェックを追加します。

拡張アクセス権の設定

セキュリティの設定(FileMaker Server)

ファイルメニューから管理>セキュリティ…を選択してセキュリティの管理を開きます。次に、認証方法:FileMaker ファイルまたは外部サーバーにします。

セキュリティの管理

作成するアカウント

今回利用するアカウントは以下の2つです。

  • 管理用アカウント: FileMaker Proを利用してデータの閲覧やデータベースの管理を行う
  • Web用アカウント: FileMaker Data APIを利用してWebのフォームから送信されたデータを保存する

管理用アカウントの設定

初期アカウントとして有効化されているAdminアカウントのアカウント名は推測しやすいため、変更した方が望ましいでしょう。また、初期状態ではパスワードが未設定なので、<パスワードがありません>の右にある鉛筆アイコンを選択してパスワードを設定します。

アカウントにパスワードを設定

パスワードを設定します。

管理用アカウントのパスワードを変更

アクセス権セット:のプルダウンの右にある鉛筆アイコンを押します。

拡張アクセス権の追加

管理用アカウントはFileMaker Proを利用してデータの閲覧やデータベースの管理を行うことが目的ですので、FileMaker ネットワークによるアクセス (fmapp)にチェックを追加します。

拡張アクセス権の設定

Web用アカウントの設定

  1. 新規を選択してアカウントを追加し、管理用アカウントと同様にアカウント名とパスワードを設定します
  2. アクセス権セット:[データ入力のみ]に変更します
  3. 鉛筆アイコンを選択します
Web用のアカウントを追加

アクセス権セット:のプルダウンの右にある鉛筆アイコンを押します。

拡張アクセス権の追加

Web用アカウントはFileMaker Data APIを利用してWebのフォームから送信されたデータを保存することが目的ですので、FileMaker Data API でのアクセス (fmrest)にチェックを追加します。

拡張アクセス権の設定

データベースのアップロード

ファイルメニューから共有設定>ホストにアップロード…を選択します。

次に、左ペインからホストを選択し、名前とパスワードを入力しサインインを選択します。

ホストにアップロード

アップロードのチェックが入っていることを確認し、アップロードを選択します。

ホストにアップロード

FileMaker Pro で開くにチェックが入っていることを確認し、終了を選択します。

ホストにアップロード

右上のホスト名が正しいかどうかを確認し、アカウント名とパスワードを入力してサインインを選択します。

データベースを開く

データベースが開きました。ウインドウ名にホスト名が反映されていることにご注目ください。

アップロードしたデータベースを開く

インストールが完了したら次の記事(データソースの作成)に進みましょう。お疲れ様でした。